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新車を買ったら慣らし運転

慣らし運転は初期故障を見つけるチャンス

新車を購入したら、最初に慣らし運転をしたほうが良いというようなことを聞いたことがあると思います。
というのも、新車のバイクを購入すると、使われているパーツはすべてが新品です。
出荷前に一通りの検査が行われていても、実際にパーツを動作させて振動や熱変化がかかると、製品によってはネジが緩んだりといった事態が起こる可能性があります。
どんなに丁寧に組み立てたバイクでも例外ではありません。
これは、初期故障期と呼ばれています。

慣らし運転をする事で、この初期故障期におけるトラブルや故障を素早く見つけることができます。
バイクメーカーの多くは、新車販売なら1ヶ月から3ヶ月程度、もしくは走行距離が1,000km~3,000km以内なら点検や修理を無料で行うという保証やサービスをつけています。
慣らし運転をする事によって、初期故障時に起こる可能性があった故障やトラブルに素早く対応でき、その後の安心感を高めたり修理時の経済的負担を軽減できます。

慣らし運転にはどんな効果がある?

慣らし運転をする事で、車体の振動や動きによって発生するネジの緩みを素早く見つけることができます。
新車を購入すると、納車から1ヶ月程度で初回点検をするようにアドバイスされますが、この時には点検項目にネジの初期緩みを確認するという項目が設けられています。

また慣らし運転は、タイヤやホイールなどの足回りをなじませる効果もあります。
特にホイールはネジが緩む可能性がありますし、タイヤを慣らして滑りづらくする効果もあります。

エンジン内部の部品に関しても、慣らし運転することで大きな効果があります。
エンジン内部の部品は、部品同士が擦れあうように作動しています。
新車だと全てのパーツが新品なので、部品同士の摩擦によって金属カスや部品の切れ端などがエンジンオイルに混ざってしまうことがあります。
オイル交換をすればこうした不純物を除去できるため、新車購入をしたら最初の点検ではオイル交換を行います。

慣らし運転の方法は?

慣らし運転は、特に難しい作業をする必要はありませんし、無理に長距離の運転をする必要もありません。
普段通りに、街中を法定速度内で安全に走行するだけで十分です。

もしもバイクを購入したけれど週末しか運転しないという人なら、慣らし運転ではもう少し頻繁に走行したほうが発見可能なトラブルや故障を素早く見つけることにつながります。

十分な慣らし運転をすれば、初回の点検でネジの緩みなどは見つけることができます。
しかし、購入したけれどほとんど走行せずに点検をしても、まだトラブルが発生する前段階という可能性があります。
長期的に安心してバイクに乗るなら、慣らし運転は意識して行うのがおすすめです。

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