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マイナンバーカードと統合される方向に検討

免許とマイナカードを統合するメリット

運転免許証とマイナンバーカードを統合する最大のメリットは、「各種手続きが簡略化される」という点でしょう。
例えば、2つのカードを別々に保有している場合、住所が変更になると2回分の手続きが必要になります。
運転免許証に関しては免許センター、マイナンバーカードは市役所という具合です。
一方、統合されたカードなら市役所で手続きをすれば自動的に運転免許証のデータにも反映されるため、手続きが1回で終わります。
引っ越しで忙しい人や時間を節約したい人にとっては嬉しいポイントと言えるでしょう。

免許の更新手続きがスピーディーになるという点も魅力です。
これまで住民票のある都道府県以外で更新手続きをすると、現行制度では新しくなった免許証を受け取るまでに3週間から1カ月程度かかります。
一方マイナンバーカードと統合されると、自治体の間でデータが共有されているので迅速に手続きを進めることが可能となり、受け取りまでの期間が大幅に短縮されることでしょう。

加えて、マイナンバーカードに付帯されている認証機能を活用することにより、免許の更新手続きそのものをオンラインで実施することが可能となります。
これが実現すれば免許の更新を24時間いつでも行えるようになるため、日中忙しくて免許センターへ行くことが難しいという人たちにとっては朗報と言えるでしょう。
同様に、年齢や状況ゆえに免許証を返納したいというときにも、手続きをオンラインでできるようになると期待されています。
その他にも「常時携帯すべきカードが2枚から1枚になって楽」「免許証の不携帯で警察に違反切符を切られてしまうリスクが低くなる」など、統合による実際的なメリットはいくつもあります。

デメリットがあることも覚えておこう

運転免許証とマイナンバーカードを統合することに伴うデメリットは、「初期手続きが面倒」という点です。
具体的な手続きの方法は未だ発表されていないものの、2つのカードを統合する際には、住民票のある自治体の役所と運転免許センターの2箇所へ行って個々に申請および更新手続きが必要となるだろうと予測されています。
こうした手間を考えると、「わざわざ統合しなくても不便はないからこのままで行こう」と結論付ける人は多いことでしょう。

2つ目のデメリットは、「統合したカードを紛失すると本人確認書類がなくなってしまう」という点です。
運転免許証とマイナンバーカードはそれぞれ写真付きの本人確認書類として利用することができます。
そのため、片方を紛失してしまったときはもう片方の書類で再発行の申請などができるわけです。
一方、2つのカードを統合するとそれを紛失したときに写真付きの本人確認書類が一切ないため、再発行手続きができないという問題が起こり得ます。

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